生きていれば台湾年齢76歳になれたであろう父の写真を連れて、バースデー前日に聖地巡礼というのか“思い出の地”を姉弟でめぐってきました。
四十九日はまだ先。あのゴリラは今のところ半透明になって地球上でうろうろしているだろうから、生前の足の不自由さを感じなくなった今こそ、自由にあちこち見て回れるようになってきっと嬉しいんじゃないかな。
父親は台南から九州は熊本に上陸しその後、大阪へ。神戸市内で母と出逢い、結婚、そして台北に居をかまえて私達が誕生。のちに再び日本の大阪へ――。
我々姉弟も学生時代の4年間だけ大阪に居たことがあります。今日ここに紹介する街には、実家を建設している間のしょうみ1年しか住んでいないのですが、夢にまで見た憧れの日本での暮らしのひと地域めが此処なんです。
インデアンカレー|三番街店
まずは阪急梅田の三番街にある甘くて辛いクセになる美味さ「インデアンカレー」で腹ごしらえ。
- たまごの黄味ひとつ
- キャベツのピクルス大盛り(超美味しい!)
「お父さんのぶんも食べたろ!」というやさしさが仇になり(笑)――くるしいほどの満腹。
上方落語の定席|大阪繁昌亭|天神橋筋商店街
食べたらやっぱり運動だよねと、電車に乗らず梅田から歩くことに。
2007年にNHK朝の連続テレビ小説で放送された「ちりとてちん」。
上方落語の世界に飛び込んだマイナス思考のヒロインが、渡瀬恒彦さんふんする『徒然亭草若師匠』や兄弟子達に叱咤激励されながら成長していく物語の中に登場した、天満天神繁昌亭。
通称「繁昌亭」。
父がこちらに寄席を聴きにきたことがあるのかないのかは、今となっては知る由もないけれど、繁昌亭の真隣りが『大阪天満宮』という明るい立地は聖地巡礼にはもってこい(?)。
学問の神様として名高い菅原道真公をまつる『大阪天満宮』ですので、台湾からやってきました。日本語がうまくなりますように……と何度か参拝にこさせてもらった記憶があります。
元祖かりもちたこ焼き|うまい屋|天五中崎町商店街
日本一長いとしてあまりに有名な「天神橋筋商店街」と十字にクロスする「中崎町商店街」の入り口付近に位置する、めーちゃくちゃ美味しいたこ焼き屋。
私達姉弟の記憶が正しければ「外かりっ、中もちっ」のたこ焼きの元祖はこちら、『うまい屋』のたこ焼きです。ここは本当に美味しいです!!!!
マヨネーズをはじめとするトッピングは一切なし!
ソースはテーブル席に備えてあるのですが、まずはソースさえ塗らずに1つ食べてみてください。生地が美味しいから、たこ焼きそのものの風味をひとまず味わってみるのが、うまい屋での“ツウ”な食べ方です♡
1皿8個。
注意点は「お子さん以外は、1人1皿」がルールです。
大きな店じゃないから、店内は5つくらいのテーブル席しかありません。
長い商店街を歩き食べするのもGOODです(*ˊᗜˋ*)
味にうるさいグルメライターや、全国のたこ焼きを食べつくしたと豪語する知人が「ほんまに美味しい。日本で一番おいしい!」と太鼓判を押した名店です。大阪にお越しの際はぜひ一皿!
実はこちらの「おでん酒場|湯あみ」さんを夕飯の目的にしていたのですが、予約でいっぱい!!!
商店街を行き交う人々をまるごと誘惑する出汁の匂いの罪深さたるや……そりゃ予約でいっぱいになるわ(˚>_<) そっと中を覗かせてもらったら、店内はかなりオシャレ。
ここは絶対にリベンジしに来よう! と姉弟は誓い合ったのでした。