90年代には戻れない~どんな時も私は腹をすかせた一匹の蜘蛛でありたいなんて言わないよ絶対

-PR-
私の毎日

梅雨の谷間の暑い日、予定よりすこし早くスタバに着いた。

店内は超がつくほどの満員で、頭に黒やネイビーの巻物をした此処よりもさらに灼熱の国からやってきました系の男性群や、ハンディ扇風機で汗に濡れた髪に風をくぐらせる若い女の子たちがお行儀よく並んでいた。

\新作のイチゴ バナナ フラペチーノ/

店内に空席なんてあるわけがないから、外で、かろうじて日陰を探して。

-PR-

槇原敬之さんが神戸国際ホールに舞い降りた

“TIME TRAVELING TOUR” 2nd Season 〜Yesterday Once More〜と銘打たれた今回のライブへの参戦が決まったのは、昨日今日の話ではなかった。

暖房をつけないとやってられんくらいの寒い日にすでに参戦が決まっていた。SNSにはセトリ(セットリスト/披露される曲名や曲順の意)も上がっていたけれど、それを見るも見ないも個人の自由。

だいじょうぶ、だいじょうぶ。
だってタイムトラベリングツアーだよ? 90年代の曲をやるんだってよ?

マッキーの曲が日本のあちこちで流れていた、いわば第一次全盛期だよ? 知ってる、知ってる。大半の曲を知ってるんだからこっちは。

参戦メンバーである40代半ばのわたしを筆頭に、干支ひとまわりほど年下のAPちゃんとADちゃん。いうても全員業界人である。根拠はないけどだいじょうぶに決まっている。アーティストやタレントに失礼がないように最大限の配慮をするのも我々の仕事である――。

会場入り。席を探すわたし達にマッシュルームヘアの黒服が近づいてきて「もしかして、こちらのお席ではありませんか?」とまさしく我々の席番号が書かれたメモを見せてきた。

なにやら機材の置き場がかわったので、席を移動してほしいという。

槇原さんの指輪の輝きさえもよく見える超神席への移動。しかも槇原さんがステージの真ん中に立たれたら直線でわたしと繋がる。

「やっぱ普段の行いかなー」
「わたし達、仕事めっちゃ頑張ってますしね」
「そうですよ、毎日眠すぎですよ」

超神席に喜ぶ面々は、めいめいに会場を見渡す。

内装の仕組みはまったくわからないし、ミュージシャンの気持ちはさらにわからないけれど、「聴かせたいアーティスト」ならこのホールを好むだろうな。なんとなくそんな気持ちにさせる造りだと思った。

-PR-

隣の隣から聞こえてくる

「このあとこの2人をどこに連れて行こうか、焼き鳥か、焼きとんか。どこに連れて行けば今日いちにちが最高だったと言えるのだろうか」――ずっと考えていた。

直線で結ばれている槇原さんは、腕時計で確認するやもうずっと、1時間半くらいしっとりとした聴かせる系のやさしい曲を歌っておられる。そう、それはまるで子守歌のように。

隣りの隣りから、すぴーすぴーと幼子の寝息が聞こえる。
(ADちゃん……寝不足だって言ってたしね……)

匂いと音楽は人をいたって簡単に過去の思い出に連れて行くらしい。
今回のライブで、90年代へタイムトラベルできているのは槇原さん本人と古くからの熱狂的なファンの方々限定なのだと気づいた頃には遅かった。

槇原さんのやさしくて包み込むような眠気を誘う歌声が、12曲続いた前半戦。わたし達「にわかファン」だけが知らない12曲、90年代に戻れない12曲はもはや新曲。

それでも、わたしの知る限り(笑)の槇原さんの全楽曲のなかで最も好きな、なんだったら現存する邦楽のなかでベスト5位にランクインしつづける大好きな「Hungry Spider」の生歌・生演奏を聴けただけでも今回のライブに参戦してよかったと、この曲を聴くためにここへ来たんだと思えた。

今回のライブを通じて学んだことは3つ

混雑を避けて1分前くらいに退場、マッキーありがとう。:゚・*
  1. LIVE参戦はセトリを調べて入念に復習せよ。知らない曲を知っておけ。
  2. 槇原敬之さんことマッキーはLIVEでは、かなりキャピっていてかわいい♡
  3. アーティストからもよく見えるであろう神席はときに危険。
タイトルとURLをコピーしました