行ってきました、名古屋場所2days【3】番外編
独特の食文化で成り立つ名古屋飯。
わたしはひそかに、「ひつまぶし」を楽しみにしていた。
すると周囲から神保町のどこそこが美味いとか、千駄木のあそこのうなぎを先に食べてみろだ、神田に隠れ家的有名店があるとか――うんざりするほどありがたい情報がもたらされ、すでに食傷気味。
というわけで今回の名古屋旅では、ひつまぶしは後回しで、わたしと味の好みが似ている友人お勧めの店で名古屋飯を堪能することにした。
山本屋本店の味噌煮込み［エスカ店］
いただいたのはシンプルな「味噌煮込み」。
周囲を見渡すと「蓋の裏」を受け皿にして召し上がっている。ははーん、これが名古屋流か。
郷に入っては郷に従え。
わたしも見よう見まねでやってみることにしたのだけれど、ものの30秒ともたなかった。なぜなら蓋が熱いのだ、むりむり。
「すみませーん、取り皿くださーい」
つらの皮は厚いけれど手の皮は薄いのだ。我、繊細なり。無茶はしない。
味の方はというと、びっくりするほどアルデンテ！ これは「コシがある」「芯がある」どころの騒ぎではなく、はっきりいって「かたい麺」に驚いたのなんの！
でもこれが本場の味噌煮込みの麺だという。それに取り皿によそおった麺以外は鍋のなかでいい感じに熱が入り、次第に食べやすいアルデンテ 笑 になっていく。
それよりなにより――出汁がおいしい♡
シンプルな味噌煮込みにしたことで、出汁のおいしさがピュアに入ってきてめちゃくちゃ美味しかった。はずかしながら飲み干しちゃいました。※翌朝のむくみがひどかった(ˊᗜˋ)
かなり美味しかったし、かなり気に入った。
人気店なのがうなづける味でした。ごちそうさまー♩
驛釜きしめん[中央通り]
名古屋駅中央コンコースにある言わずと知れた名店。「名古屋に来たなら一度はここのきしめんを！」と言われているくらいに美味しいらしい。いやでも期待値があがる、あがる↑↑
待つこと15分。
入店してさらに待つこと5分とかからず。
もっともシンプルな「温かいきしめん」をいただくことにしたのだけど、運ばれてきたそれを見た瞬間。喉から飛び出しかけた一声は――。
「出汁、黒ッ！」
前夜の味噌煮込み出汁まで完食事件により、むくみにむくんでいるわたし（いつもかな？）。「さすがにこれは濃いわ～きついわ～」。
――実食。「んまっ♡」
出汁の色のわりに濃くなくて、つるっとした平麺が食べやすい。かつお節がいいアクセントになっていて、本当に美味しかった。店内は常に満席。お客様が帰られてもすぐに入れ替わりで入店。
なるほどな、この美味しさならうなづける。
あれあれあれ？ 名古屋飯のイメージが良い意味でかわってきたわ。
鉄板焼きの「まる福」｜名古屋市中区丸の内
仕事仲間の知り合いから、名古屋で数少ない関西風のお好み焼きやネギ焼を出してくれるお店だよと紹介されて事前予約を済ませていたこちらのお店、まる福さん。
「ママさんの話し方と声がとってもチャーミングで可愛い」
との事前情報に間違いはなく、なんだかとっても癒される。奥のテーブル席はすべて予約済。ほかに2組、平日の夜19時だというのにほぼ満席。
それもそのはず、美味しいわ。
どれもこれも美味しかった、すごく。余談ですが件の知人からぜひ食べてほしいとお勧めされた「塩焼きそば」と、「たこ焼き（追加）」と「上記のチャーハン1/2」をテイクアウトしました。
たこ焼きだけはわたしには譲れぬ「ナンバーワン」があるからあれだけど、それ以外は大満足。同伴者である70代の神戸市出身女子も「こんなお店知らんかった！ 懐かしくてうれしい♡」とキャピキャピしていた。
名古屋まできて関西の味をいただくって、冷静に考えるとどうなんだろうと思うけど 笑 なんていうかー。
いわゆる名古屋の味、なんにでも赤みそ、なんにでも餡子、手羽先に塩胡椒ぶわわ……！ みたい強めの味にチャレンジする勇気はまだなくて(ˊᗜˋ)まずはこのくらいから。
おまけ★近江ちゃんぽん亭
ちなみに、どうしても食べたくて帰りに立ち寄った「近江ちゃんぽん亭」のちゃんぽん麺を初実食。
噂には聞いてはいたけど、ほんとに美味しかった～♡
野菜がたっぷり入っていて、とにかく美味しいのがスープ。野菜のうま味がすべて出ているのかなあ、濃厚でガツンとくるラーメンではなく、さっぱりしているのだけど具材から出たうま味の甘みがあるというか。
ラーメンなんて年に1度食べるか食べないかくらいのわたしだけど、こちらのちゃんぽん麺はすぐもう一杯おかわりしたくなったほど 笑 ほんっとに美味しかったの！
残り1/4くらいで「酢」を入れて味変。うん。これもいい！
召し上がったことのない方は、なにかの機会に出会えたらぜひぜひ！
それにしても、わたしってほんとよく食べる(ˊᗜˋ)
